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2010年08月 アーカイブ

アメリカの経済 2 

株価、為替レート等の変動は、しばしば景気や物価、さらにはアメリカの貿易収支など、様々なフローの経済指標と関連づけられて説明されることが多いです。


しかし、これらを株、各国の通貨等、過去のフローの積み上がりとして現在ある資産(ストック)の価格としてとらえ、その決定要因を考えたり、異なった資産間の相互関係をみることもできます。


もちろん、このような資産価格の変動要因は、大変複雑なものでしょう。


しかしが、第一次接近としてどのように考えられるか。


また、今日の大幅かつ不規則な資産価格の変動は、どこまで第一次接近で説明でき、また、説明できない動きがあるとすれば、なぜそのような動きが発生しているのかについて考えることも必要でしょう。


ここでは、このところ大きな関心を集めている株価、不動産価格、為替レート等の資産価格の変動について、このような観点からその要因を考えてみることにします。

アメリカの経済 3 

一般的なフローの財の価格と同様に、株価、不動産価格為替レート等の資産価格も、市場における需要と供給の関係によって決定されます。


ただし、資産の保有動機は主に、価値の保蔵収益の獲得にあると考えられ、そのため将来にわたっての期待される収益が、価格の決定において大きな役割を果たすところに大きな特徴があるのです。


つまり、将来の期待収益の割引現在価値が資産価格を上回れば、その資産に対する超過需要が発生することによって価格が上昇し、また下回れば超過供給が発生し価格は下落します。


このように、資産価格は将来の期待収益の割引現在価値に等しくなるように決定されると考えることができまする。


資産の売却の可能性を考慮すると、資産価格自体の上昇、下落によるキャピタル・ゲイン、ロスの思惑が資産保有による経常的な収益に加えて、個人の資産収益の期待を左右することになります。


これが現実の資産価格に大きな影響を及ぼすことになるのです。


しかし、資産が永久に(または満期まで)、必ず誰かによって保有されることを念頭におけば、キャピタル・ゲイン、ロスの思惑を捨象して考えることもできます。


ここでは、このように、将来の経常的な期待収益の割引現在価値に等しくなるように決まった資産価格を、資産価格の第一次接近値と呼ぶことにします。

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